今回のテーマは「バカ正直と正直・誠実のあいだ」です。
自己PRについては以前にも触れました。採用担当者は正直に答えてほしい、とよく話します。
では、どこまで正直に話せばいいのか。そうしたご質問を学生からよく受けます。
私の答えは、
「正直・誠実に答えること、でも、バカ正直はダメ」
禅問答みたい?今回はそれを解説していきます。
どす黒い話も含めるのが「バカ正直」
「正直・誠実」と「バカ正直」の違い、それは、どす黒い欲得も含むかどうか、と私は考えます。
どす黒い欲得、とは、おどろおどろしいですが、学生の場合は、
「就職せずに楽して稼ぎたい」
これでしょう。そりゃ、それができれば一番です。学生に限らず、社会人だって同じですよ。
私だって、1日に何千字だか、何万字だか、頭の中がごちゃごちゃになるくらい、原稿を書くよりも、広―い温泉で足を伸ばしながら浸かって、風呂あがりにビール飲んでひっくり返って(以下、妄想が長くなるので略)という生活の方がいいに決まっています。
実際には、そう簡単に行くわけもなく、だからこそ、みんな働くわけです。
で、こういう話、「そりゃそうだけどさあ」でそこから先、続かないと思いません?
自己PRでもなんでもなく、誰もが思うどす黒い欲得に過ぎない話です。
そこまで含んでも、全く意味がない、これが「バカ正直はダメ」という意味です。