就活時、バカ正直と「正直・誠実」は何が違う? キーワードは「どす黒い欲得」だ!

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   今回のテーマは「バカ正直と正直・誠実のあいだ」です。

   自己PRについては以前にも触れました。採用担当者は正直に答えてほしい、とよく話します。

   では、どこまで正直に話せばいいのか。そうしたご質問を学生からよく受けます。

   私の答えは、

「正直・誠実に答えること、でも、バカ正直はダメ」

   禅問答みたい?今回はそれを解説していきます。

どす黒い話も含めるのが「バカ正直」

「正直・誠実に答えること、でも、バカ正直はダメ」
「正直・誠実に答えること、でも、バカ正直はダメ」

   「正直・誠実」と「バカ正直」の違い、それは、どす黒い欲得も含むかどうか、と私は考えます。

   どす黒い欲得、とは、おどろおどろしいですが、学生の場合は、

「就職せずに楽して稼ぎたい」

   これでしょう。そりゃ、それができれば一番です。学生に限らず、社会人だって同じですよ。

   私だって、1日に何千字だか、何万字だか、頭の中がごちゃごちゃになるくらい、原稿を書くよりも、広―い温泉で足を伸ばしながら浸かって、風呂あがりにビール飲んでひっくり返って(以下、妄想が長くなるので略)という生活の方がいいに決まっています。

   実際には、そう簡単に行くわけもなく、だからこそ、みんな働くわけです。

   で、こういう話、「そりゃそうだけどさあ」でそこから先、続かないと思いません?

   自己PRでもなんでもなく、誰もが思うどす黒い欲得に過ぎない話です。

   そこまで含んでも、全く意味がない、これが「バカ正直はダメ」という意味です。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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