「大学名差別を吹き飛ばす」簡単な方法 現状を変えるのはあなた次第

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大学名差別もあれば一発逆転も

   国際教養大については、あれだけの難関大だから別格、との反論もあるでしょう。元は2004年開学の大学です。わずか10年で各企業から高い評価を受けるようになったのは、留学が必須だからではありません。

   前回に難関大の学生が評価される理由として、「学力、読書量、人間関係、モチベーション」の4点を挙げました。

   しかし、これって、難関大生の専売特許なのでしょうか?そんなことはないはず。現に国際教養大の学生は現在のように注目されていない時期から、この4条件を満たしていました。だからこそ、就職が決まっていったわけです。

   ですから、8番目の「偏差値の低い学生はそれだけ不利になって当たり前?」という点について。

   それをあれこれ言う前に、「自分で4条件を変えたら?」と中堅以下の大学生、地方大生の方にはお伝えしたいです。

   学力や読書量を増やす努力はいくらでも個人でできるはず。人間関係も同様です。志望企業のOB訪問の対象者がいない、というなら、OBではなく社会人全般に切り替えるとか、同業他社まで探すなどすればいいだけです。

   地方独自の就活イベントだって探せばあります。私もよく出没していますし。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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