「既得権側に行きたい」大学生の落とし穴

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   私は今、カンボジア・プノンペンで生活をしています。

   家は、私が取り組んでいるサムライカレーの側のマンション。フィリピンの時のようにホテル住まいではないのですが、東京のワンルームマンション級の価格で、2ベッドルーム、1リビング、週に2回の掃除付きの部屋に住んでいます。

   この部屋の地味にいいところは、バス・トイレが2つあるところです。

   妻と2人暮らしで、トイレとバス(バスタブ付き)が2セットあるというのが無意味なように思えたのですが、あったらあったで便利です。

「バス・トイレが2つ」に慣れてしまうと・・・

日本よ、これが2ndバスルームだ。なくてもいいんですが、あったら便利
日本よ、これが2ndバスルームだ。なくてもいいんですが、あったら便利

   夜、疲れて帰ってきた時に、2つのバスに同時にお湯を入れて風呂に入ったり、そのまま長時間半身浴をしたり、妻が化粧をしている間にもトイレに行けたり。地味にストレスがかからない生活になるのです。

   最近では、これが習慣になっており、バス・トイレが1つしかない部屋はイヤだなあと思うようになってきてしまいました。

   もちろん、これはコストパフォーマンスを考えると効率的ではありません。特に東京などの地価の高いところでは、考えられない選択肢です。でも、一度便利な体験をしてしまうと、それを手放すのはなかなか難しくなってしまうのです。

   我々の生活にもこういう物はたくさんあります。

   年功序列や正社員の解雇規制みたいなところもそうですし、「水道から出る水が飲めなきゃイヤ」とか「24時間営業のコンビニが徒歩圏内にないと生きていけない」などもそうです。

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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