「面倒な会社の飲み会に行くべきか否か」は度々議論になる。「飲みニケーション」がすでに古臭いものとして扱われ始めている今では、「仕事じゃないんだし嫌なら行かなくていいんじゃない?」との声も多い。
とは言え、断ったら断ったで「社内で浮いてしまった」という厄介な事態に発展したケースもあるようだ。なるべく人間関係をギクシャクさせない、上手な断り方というのはあるのだろうか。
「付き合い悪い」「リア充は違うよね」と嫌味
Q&Aサイト「発言小町」に、「有志の飲み会、参加を断ったら態度が冷たくなった同僚達」という、何とも悲しいタイトルの相談が投稿された(2015年1月7日)。
相談者の職場では月に1回のペースで有志の飲み会が開かれているが、以前の飲み会で幹事から「私の恋愛経験が少ないことを皆の前で馬鹿にされ、聞きたくないことまで根堀り葉堀り聞かれ、私が下ネタ系の話が苦手だと知っておきながら、わざとそういう話題を振ってきたり」され、以後飲み会には参加しないと決めた。
その次の飲み会を「用事があるから」と断ったところ、幹事含め飲み会にいつも参加している同僚6人の態度がそっけなくなってしまった。それどころか「恒例の飲み会より大事な用事なの?」「付き合い悪いよね~」「私達みたいな暇人とは違って、リア充な○○さん(私の事)は予定びっしりなんでしょ」と嫌味まで言われてしまったという。
「歓迎会や送別会、強制の飲み会なら仕事と割り切って参加しますが、恒例とはいえ有志の飲み会に、自分のプライベートな時間を割いてまで参加すべきなのでしょうか?」
と、意見を求めている。
「皆と飲むのはくだらない」という気持ちを感じさせずに・・・
回答欄には、
「別に参加すべきって事じゃないですよね。ただ、その輪から外れる際の苦痛は仕方ないと割り切るべきかな・・・」
「有志の飲み会って、つまりグループ内マウンティングありの半強制なのだから、飲み会やめたらそれなりの対応になるでしょう。仕事に支障がない範囲なら、一匹狼でよいかと」
「トピ主さんは距離を置きたがっているのですから、これを機会にフェードアウトしたらいいのではないでしょうか?仲間から外されたくないなら仲間と合わすしかないです。お好きな方を選んでください」
など、「嫌なら断ればいいけど、それである程度浮くのは仕方ない」という意見が多く寄せられている。
正論かもしれないが、1日の大半を過ごす職場で同僚から浮いてもいいと割り切れる人は少数派だろう。なるべく波風を立てずに飲み会を断る方法はないのだろうか。
東洋経済オンラインに、経営共創基盤プリンシパルの安井元康氏による「人間関係が壊れない『飲み会の断り方』とは?」という記事が掲載されている(14年09月18日)。
何度か飲み会に参加してしまった上で今後の参加を断りたい場合は、「『飲み会以上に重要なことができた』と宣言する」のが有効だという。
「資格試験に××までに合格したいので、勉強に時間を費やしたい」「○○までに起業したいので、仕事後の時間はその準備をする」といった真面目な理由を挙げ、「皆と飲むのはくだらない」「時間の無駄だから」という気持ちを感じさせず周りを納得させる。「『したい気持ちはあるのだが、参加できない』という気づかいを示すと、相手にも受け入れられるはずです」とアドバイスしている。(MM)