就活「大学名差別」の赤裸々な実態 心の準備が整うまで読まないでください

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理工系は事情が違う?

   5点目の理工系大学からの技術職・研究職採用。これはまた事情が異なります。技術職・研究職採用だと大体が修士以上になりますが、この場合、大学の偏差値がどうこう以前に、専攻が対象かどうかが問われます。対象外であれば、そもそも選考に応募できません。

   以前、山形大工学部という偏差値ランキングではぱっとしないところで講演をしました。ここは修士卒だと、名だたるメーカーに順当に就職しています。

   この山形大工学部より偏差値が15ないし20ポイント近く上の存在が名古屋大理学部。ここで就活イベントに参加して、その後、採用担当者や学生とご飯を食べに行きました。

   理学部生がメーカーの採用担当者に就職したい旨、話したのですが、採用担当者は一言。

「君どこ?ああ、理学部か、それだと技術職は無理だね。総合職で受けてくれる?」

   これでおしまいです。言っちゃなんですが、天下の名古屋大ですよ?それですら、専攻が違えば対象外。

   企業からすれば、専攻があっていないとそもそも採用する意味がないとのこと。

   というあたりで文字数尽きました。残りは次回に。(石渡嶺司)

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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