就活「大学名差別」の赤裸々な実態 心の準備が整うまで読まないでください

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線引きはMARCH?日東駒専?それ以下?

   4点目の線引き、これは企業によりかなり変わってきます。

「国公立大の難関大と私立大だと早慶クラスあたり、関関同立・MARCH(念のため。明治、青山、立教、中央、法政)クラスはギリギリ。選考は応募できても採用まで行くことはほぼない」(化学メーカー)
「日東駒専・産近甲龍(クドいけどご免。京都産業、近畿、甲南、龍谷)クラスでギリギリ」(IT企業)
「大東亜拓桜帝国(編集者がうるさいのよ。大東文化、東海、亜細亜、拓殖、桜美林、帝京、国士舘)・摂神追桃(摂南、神戸学院、追手門学院、桃山学院)まではセーフ。それ以下だときつい」(食品メーカー)
「産近甲龍と頑張っている私大、関西だと神戸学院大や大阪経済大、桃山学院大などは欲しい。それ以外となると微妙」(流通)

とあるIT企業は東日本の理工系私大を採用対象から外しました。当然、その大学の就職担当教員は怒り、その採用担当者に苦情を申し入れます。

「話を聞いてから、先生に適性検査の点数を見せました。『おたくの学生さんはこれだけ低くて、選考には通らないのです』。あまりの低さにその先生は絶句してそのままお帰りになりました」
石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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