就活「大学名差別」の赤裸々な実態 心の準備が整うまで読まないでください

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大学名差別は結果論か

   3点目、大学名差別は受ける前からか、結果論か。

   私は受ける前から、という企業は少数派で全体から言えば、結果論と見ています。

   その理由は、学力、読書量、人間関係、モチベーションの4つあります。

   一番目の学力の高さ。これは言うまでもありません。適性検査の非言語分野などは中堅以下の学生はみな苦労するのですが、難関大の学生は簡単すぎて、という学生が多数。

   読書量も違います。難関大の学生ほど、本であれ、漫画であれ結構読んでいますし、ビジネス週刊誌や新聞も読んで当たり前、という学生が珍しくありません。

   人間関係もあります。コネとまでは言わなくても、大学やアルバイト以外でも社会人と接点をもつ、普通に話す、という学生はどうしても難関大の方が多いです。

   この3点に支えられてか、就活へのモチベーションも高い学生は難関大の方が多め。

   かくて、就活では、難関大生の方が中堅以下の学生よりも大手企業に内定が決まっていく、という次第。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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