学会発表と「ベッドイン」の関係 「英語で発表・質疑」こぼれ話

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「学生発表」、指導者にとっては針のむしろ

   そうそう、昔、日本の某有名企業の研究者がハワイで開かれた国際会議で発表していたが、紙に書かれた原稿を棒読み状態であった。そのなかで「between」という単語を「ベットイン」と発音していたなぁ~。私の前に座っているアメリカ人がクスクス笑いながら、小声で「なんだ、そいつらは結婚しているのかい?」なんてジョークを飛ばしていた。

   ちなみに、大学院生(学生)の発表は、聞いてる指導者にとっては針のむしろ状態である。まあ、だれでも通る道なのでしかたがないんだけど。講演はまだしも、質疑応答はなぁ~。昔おもいっきり冒険して、大学院生に生まれて初めての発表を国際会議でやらせてみたことがあった。

   練習では、たどたどしいながら何とか聞けるレベルまで持っていったつもりだったが、本番の発表で初めからフリーズしてしまった。

「いや、ダメだ」

とか、

「無理だ」

とか。日本語でブツブツ言いながら。しかたがないんで、強制的にバトンを引き継いで講演を続けたけどね。

   講演後、本人にどうしたのか聞いたところ、

「頭の中が真っ白になって、何もわからなくなって・・・」

と酷く落ち込んでいた。次の日にはケロッとして学会そっちのけで観光に行ってしまったが・・・

   しかし、段階を踏むということがいかに大事かが身にしみました。私も若かったなぁ~(プロフェッサーXYZ)

プロフェッサーXYZ(えっくすわいじぃー)

国立大学を卒業し大学院修了後、助手として勤務。現在は東日本の私立大学の教授であり、フラスコを持ったリケジョの研究指導をしたり、シュレディンガー方程式に頭を悩ませる男子学生の教育を行ったりしている。受験戦争世代と言われた時代から、バブル世代、ゆとり世代、そして、ゆとりは終わった?という現代まで様々な教育・研究現場を肌で体験している。大学教育のみならず初等~高等教育の現場とかかわりを持ち、日々「良い教育は?」の答えを模索し続けている。ちなみにカクテル好きというわけではない、下戸である。また、「猫」も飼っていない。
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