「学生発表」、指導者にとっては針のむしろ
そうそう、昔、日本の某有名企業の研究者がハワイで開かれた国際会議で発表していたが、紙に書かれた原稿を棒読み状態であった。そのなかで「between」という単語を「ベットイン」と発音していたなぁ~。私の前に座っているアメリカ人がクスクス笑いながら、小声で「なんだ、そいつらは結婚しているのかい?」なんてジョークを飛ばしていた。
ちなみに、大学院生(学生)の発表は、聞いてる指導者にとっては針のむしろ状態である。まあ、だれでも通る道なのでしかたがないんだけど。講演はまだしも、質疑応答はなぁ~。昔おもいっきり冒険して、大学院生に生まれて初めての発表を国際会議でやらせてみたことがあった。
練習では、たどたどしいながら何とか聞けるレベルまで持っていったつもりだったが、本番の発表で初めからフリーズしてしまった。
「いや、ダメだ」
とか、
「無理だ」
とか。日本語でブツブツ言いながら。しかたがないんで、強制的にバトンを引き継いで講演を続けたけどね。
講演後、本人にどうしたのか聞いたところ、
「頭の中が真っ白になって、何もわからなくなって・・・」
と酷く落ち込んでいた。次の日にはケロッとして学会そっちのけで観光に行ってしまったが・・・
しかし、段階を踏むということがいかに大事かが身にしみました。私も若かったなぁ~(プロフェッサーXYZ)