今春卒業予定の大学生の就職内定率は、2014年12月1日現在で前年同期比3.7ポイント増の80.3%だったことが、文部科学省と厚生労働省の調査でわかった。2015年1月20日、発表した。この時期に内定率が8割を超えたのはリーマン・ショック(2008年)の影響が出る前の08年(80.5%)以来、6年ぶりのこと。4年連続で上昇した。
全国の国公私立大62校の計4770人を抽出し、就職希望者(就職希望率77.7%)に占める内定者の割合を調べた。男子は前年同期と比べて2.7ポイント増の78.9%。女子は4.7ポイント増の81.9%で、過去最高となった。
また、国公立大の内定率は2.8ポイント増84.5%。私立大は3.9ポイント増の78.9%だった。文理別では、文系が4.6ポイント増の79.4%、理系は0.8ポイント減の84.0%。文系は伸び幅が過去最高で、就職状況が大幅に改善しているとみられる。
一方で、就職希望者約43万8000人のうち、約8万6000人がまだ内定を得られていないとみられる。両省は大学とハローワークの連携強化で支援を進める。
なお、今春卒業予定の高校生の就職内定率(14年11月末現在)は84.1%。前年同期比4.9ポイント増で、5年連続で改善した。