2015年の給料が14年と「変わらない」とみている人が少なくないことが、日本生命保険が実施したインターネットアンケート(調査期間2014年12月1日~23日、回答者数1万5049人)でわかった。15年1月8日にまとめた。「2015年の給料は増えると思いますか?」の問いに、「給料は前年(14年)と変わらないと思う」と回答した人が61.7%だった。14年に「(13年と)変わらない」と答えた人は62.8%で、政府は2年連続の賃上げを強く求めているが、働く側には慎重な見方が根強いことがうかがえる。
「2015年の給料が増える」と答えた人は15.6%で、14年の16.4%よりも低い結果となった。2015年のほうが「減る」と回答した人は22.7%だった。
ニッセイ基礎研究所のチーフエコノミスト、矢嶋康次氏は「給料に対する見方は14年と同様に、慎重な見方に変わりありません。名目賃金から物価上昇分を割り引いた実質賃金がプラスになるかは、今後の景気を左右するだけに物価と賃金の動きには注目でしょう」とコメントしている。