「『修行半年のすし』は寿司じゃない」は本当か 日本国内の中華料理、イタメシ、カレーから考える

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「日式」ラーメン、中華風に再アレンジ

   しかも、進化はさらに加速しています。最近プノンペンに「味千ラーメン」というラーメン屋が出来ました。中国に580店舗以上、アメリカやアジア、オセアニアなど10か国以上に展開している、おそらく世界最大の「日式」ラーメンチェーン店です。

   この味千ラーメン。日本人の我々が食べると「日本のラーメンだけど、ちょっと違う」と感じます。しかし、中国生活が長い人に話を聞くと「あのラーメンは、本場中国の中華料理を食べ慣れた人が、日本式のラーメンを食べる時のちょうどいい入り口なんだよ」と言っていました。

   中華料理と日本料理の中間よりちょっと日本よりくらいの味なのでしょうか。実際、プノンペンでもたくさんの中華系のお客さんが入っています(西洋人の人も美味しそうに食べてます)。

   元々中国の料理だったものが日本風にアレンジされ進化し、さらにそれがさらに中華風にアレンジされる。これを繰り返すことによって、どんどん新しい料理が出来ていくわけです。

   インドカレーがイギリスでアレンジされて日本に伝わり、今のカレーライスが生まれたように。

   「本場オリジナルの伝統の味 = 絶対正義」なわけではなく、こうやってお客さんにあわせてどんどんアレンジされていくこと。それが進化を生み出していく。文化はこうやって生まれてくるのだと思うのです。

   伝統を頑なに守って、保存しておくのも素晴らしいことです。しかし、守ることだけを絶対正義とすると新しいモノが生まれなくなってつまらない世の中になっちゃうなあと思うわけです。


   インターンのイノベーション。インターンを受け入れるために作られたお店で海外起業体験する、サムライカレープロジェクト。1/30(金)に東京・新宿で無料説明会を開催するので、寿司とカレーのイノベーションに興味がある人はぜひこちらをクリックしてみてください。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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