「自己分析」肯定派VS否定派 採用担当者への取材結果から導いた答えは・・・

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「自己分析で内定」の学生をさらに分解

   一方、「自己分析をやって就活がうまく行った。自己分析こそ就活では大事」と話す内定学生や社会人もいます。

   こうした内定学生・社会人の話は、就活学生からすれば「自己分析こそ大事」のみ注目され、そこから「自己分析のみ大事」→「就活では自己分析をしないと負けてしまう」に変化する可能性すらあります。

   では、「自己分析が重要」と話す内定学生・社会人が本当に自己分析のみをしっかりやっていたか、と言えばそんなことはありません。取材を進めていくと、以下の8項目のうち2項目以上に該当していることが分かりました。

・普段から新聞や本をかなり読んでいて、自分自身を振り返る、本(小説)の中の登場人物のことをあれこれ考えるのが好き
・普段から人付き合いが多い。人間観察をすることに慣れていて、そこから自分に足りない部分はどこか、など考えることも日常的。
・自己分析と同時並行で業界研究・企業研究なども進めている。
・就活イベントやセミナーなど、参考になるかどうかわからなくても、一人でどんどん参加する。
・多少ネガティブなことがあっても、こだわらない。
・対立する意見があってもどちらが正しいか、ということにこだわらない。
・自分の志望企業・業界とそれに受かるかどうか、というのは別問題と割り切っている。
・そもそも自己分析の結果にはあまりこだわっていない。特に途中で結果が変わっても、それでよし、と考えている。
石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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