「自己分析」肯定派VS否定派 採用担当者への取材結果から導いた答えは・・・

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自己分析・否定派の主張

   では、否定派の主張はどうでしょうか?

・自己分析をきちんとできる学生はいない。掘り下げていくと暗くなり、落ち込むだけ。
・自己分析を冷静にやろうとしても、そもそもの志望業界・企業などに沿った結果を自分で出すだけで意味がない。
・自己分析をしっかりやって内定を得ても、今度は就活前の仕事イメージが固定され、違った場合の退職リスクが高くなる。

   大体、この3点に絞られます。主張しているのは、採用コンサルタントの辻太一朗さん、柳本周介さんなど一部の専門家、キャリアセンター職員も2割程度は、否定論に同調しています。

   否定派の中でも、「絶対に自己分析は必要ない」とする強硬論はほぼ皆無です。「そこそこやった方がいい」とするのは共通しています。ただし、「机上の自己分析は必要ない」(柳本さん)など、自己分析の先行には否定的な方が多数ですね。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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