自己分析・否定派の主張
では、否定派の主張はどうでしょうか?
・自己分析をきちんとできる学生はいない。掘り下げていくと暗くなり、落ち込むだけ。
・自己分析を冷静にやろうとしても、そもそもの志望業界・企業などに沿った結果を自分で出すだけで意味がない。
・自己分析をしっかりやって内定を得ても、今度は就活前の仕事イメージが固定され、違った場合の退職リスクが高くなる。
大体、この3点に絞られます。主張しているのは、採用コンサルタントの辻太一朗さん、柳本周介さんなど一部の専門家、キャリアセンター職員も2割程度は、否定論に同調しています。
否定派の中でも、「絶対に自己分析は必要ない」とする強硬論はほぼ皆無です。「そこそこやった方がいい」とするのは共通しています。ただし、「机上の自己分析は必要ない」(柳本さん)など、自己分析の先行には否定的な方が多数ですね。