「働いた時間にかかわらず成果で報酬を決める新制度」「残業代ゼロ制度」「ホワイト・エグゼンプション」などと呼ばれる制度の「線引き」ラインについて、(高度な専門職で)年収1075万円以上とする方向で厚生労働省が調整している、と報道各社が伝えた。
「高度な専門職」の方は置いておき、単純に「年収1075万円」について、週刊ポスト最新号(2015年1月16・23日合併号)の「有名500社『年収ランキング』」から、平均年収(2013年度)が「年収1075万円以上」の企業を紹介する。
平均年収が「1075万円以上」の企業は500社中・・・
ランキングで1位だったのは、「フジ・メディア・ホールディングス」の「1506万円」。余裕で「年収1075万円以上」だ。以下、2位「TBSホールディングス」(1499万円)、3位「野村ホールディングス」(1488万円)と続く。
トップ10には、テレビ局関係が5社、証券等1社、保険業1社、商社1社などが並ぶ。「高給」で著名なキーエンスも6位(1440万円)に入っている。
「年収1075万円」のラインの前後を見ると、39位のシンバイオ製薬(1087万円)と、40位の富士フイルムホールディングス(1070万円)の間が境界線だ。平均年収が「1075万円以上」の企業は、500社中39社というわけだ。7.8%にあたる。
上位39位までの企業のうち、上記以外で目についた企業をざっと紹介すると、三菱商事(11位、1355万円)、三井住友フィナンシャルグループ(18位、1264万円)、電通(22位、1191万円)、ソフトバンク(27位、1146万円)、キリンホールディングス(34位、1104万円)など。
平均年齢など、ランキングに関する詳細は同誌参照。