前回は、怪しいリケダンの話を書いたが、わたしの知り合いの数少ない女性研究者は・・・、まあ、それなりに個性的かもしれない。
高校生の頃に米国に留学して、向こうの大学を出て研究者になって結婚して、なぜか、結婚相手は生粋の日本人らしい。その後、旦那と子供を米国においたままユーターンして日本で研究者生活を送っている方。定年後は永住権を持つ米国に戻るらしいが、日本にも非常勤の職を確保できているらしい。
12時間ぐらい大学に滞在
また、知り合いというわけではないし私が学生時代の話だが、教授(当時、50代半ば)ぐらいの赴任先に、ずっと一緒に付いて回っている独身のリケジョの助手(当時、40代半ばぐらいに見えた)。教授は妻帯者だしなぁ~。この、リケジョ、ほぼ教授と同じ時間帯に大学に居て、通勤も一緒のことが多かった。まあ、無責任な学生のこと、学生の間ではあらぬ噂を流されていた。学生の面倒みもよく、研究にも熱心で評判もよかったけどね。
さて、少し前になるが、新任の先生を迎えることになった。まあ、私の学部では珍しくリケジョ。そうそう、現在、女性は大学の理系学部の就職に有利かもしれない。前に「公募」で先生を採用すると書いたが、但し書きに「女性の応募を歓迎する」というような一文がよく添えられている。要は、大学の理系に女性の採用を増やさないといけないというプレッシャーがかかっているわけね。
さて、その助教で採用された30歳そこそこのリケジョ。同僚の先生いわく、
「あれこその研究者の鏡!!」
普段着が白衣という方だが、まあ、白衣とは名ばかりの色とりどり。朝から、髪の毛はボサボサで身だしなみに気を使うわけでもなし、居室も散らかしっぱなし。朝10時前後に現れて夜10時前後に帰っていく、12時間ぐらい大学に滞在しているわけね。全身から「研究が好きです」という雰囲気を醸しだされている。確かに、性別を超えた典型的な「研究者」という方であった。