「あの件、こうしといてネ」「御意!」――人気ドラマ「Doctor-X 外科医・大門未知子」(テレビ朝日系)発の「御意!」フレーズが、オフィスにも浸透中のようだ。
ドクターXは、2014年の最新シリーズも大好評で、最終話は視聴率27.4%を叩き出し、平均の数字でも14年放送の連続ドラマでも最高となった。そうした勢いの影響か、番組中で何度も登場する「御意!」を実際に仕事の場面でも使っている、という報告例がツイッターで多数、つぶやかれている。社長に「御意」と言っている社員を見た、と話す著名人も出てきた。
「社長に『御意』と言っている社員を目の当たりに」
米倉涼子さん扮する「異色・孤高・反骨のフリーランス天才外科医」、要は派遣医師の大門未知子が、成功率や生存率が低く、術式が確立されていない危険な手術に挑戦しながら、「国立高度医療センター」の歪んだ権力構図に立ち向かっていくというストーリーだ。
ドラマの中では、大門以外の医局員らが、上の立場の医師に命令された際、「服従」アピールや媚を売るために、どんな要求に対しても「御意!」と返答する姿が描かれていた。大門が必要のない仕事を断る時の「致しません」との対比もあいまって、人気のセリフとなった。
この「御意」が、実際に仕事現場で使われている場面を見た、と言うのは「ドクターX」の脚本家・中園ミホさん。朝日新聞(2015年1月1日付朝刊)に掲載されたインタビュー記事(連載「私を動かす 私が動かす」)で、「あるテレビ局で、『御意』と、社長に言っている社員の姿を目の当たりに」したのだそうだ。「まるで時代劇、おもしろいなあ」、と感想を述べている。