酔いつぶれても周りから感謝される「飲み方」

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「バカになる」大切さ

   宴会を盛り上げようとしている姿勢は周りに伝わるもので、そういう人は好感を持たれます。普段は真面目に仕事に取り組んでいる人だったらなおさらです。

   それがリーダーだったら部下は親近感を持つのではないでしょうか。

   普段真面目な人だったらそのギャップに魅力を感じる人も多いでしょう。

   ある会社の新入社員で、飲み会があると必ず呼ばれる人がいます。

   その人と全く関係のない部署の飲み会にも呼ばれています。

   私がたまたまその会社の飲み会に参加させてもらった時にもいたのですが、先輩や上司から可愛がられていました。

   素直なので勧められたお酒は全部飲んで、泥酔して帰れなくなってしまったこともあるようです。新入社員ならではの伝説を作り、周りからは「面白いヤツだ!」と思われ、いじられキャラになってしまいました。

   その人は「皆さんに良くしてもらえて会社が楽しいです!」と言っていました。

   例に挙げた2人は泥酔してしまったのですが、共通しているのは周りを楽しませようという姿勢があったことです。

   自らその場を盛り上げようとして、結果として酔い潰れてしまっても周りが楽しんでくれればいい――

   私は、こういう風な行動を「バカになる」と言っています。

   こうした姿勢は仕事にも出るのではないかと思います。

   相手のために今、自分ができることは何か?

   こういうことを考えることができる人なのではないでしょうか。(野崎大輔)

野崎大輔(のざき・だいすけ)

大学卒業後に無職、離職を繰り返し社労士として独立し、企業の労使トラブルの解決に奔走する。2013 年7 月に自律型人材育成専門コンサルティングを行うデストロイ・ジャパン株式会社の創業メンバーに加わり、専務取締役に就任。社員が自発的に行動する組織作りに注力している。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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