「箱根駅伝」優勝監督から学ぶ 経営者に必要な「3つの力」

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指示する側の心構えと行動が伴ってこそ

   T社長はこの話を聞くと、

「あ、痛ぁ~。社長は言うばかりじゃなく、しっかり熱意を持って営業しろ、しっかり自分の目で管理しろ、しっかり自分の言葉でビジョンを語れ、毎度言われていることですね。分かりました。私も新たな決意を肝に銘じつつ、年頭訓示させていただきます。結構なお年玉、ありがとうございました」

と言いながら、大笑いして受話器を置きました。

   原監督の指導をマネジメントのケーススタディとして捉えるなら、指示内容の素晴らしさはもとより、指導者の意識と行動が経営者に求められる3つの力「仕掛ける力=営業力」「仕組む力=管理力」「ビジョン共有力」として見事に揃い、最強の組織運営が実現できた好事例であると言っていいでしょう。

   どんなに立派な指示内容も指示する側の心構えと行動が伴ってはじめて、有効な指示になるのです。目標を達成するチームのリーダーはそこが優れているのだと、青学大駅伝チーム原監督は教えてくれています。(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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