再チャレンジしやすい社会になる
新卒の時にたまたま不景気で、非正規雇用のまま年を経てしまったという人は多い。そうした人が、後から多少景気が良くなったからと言って、今の新卒と同じように就活して正社員になれるかというと、とても難しい。
また、新卒で有名大企業に入った人の中にも、後からもっと他にやりたい仕事が見つかったという人も少なくないはず。中には「大学でもう一度学びなおしたい」という人もいるだろう。でも、20代後半ともなると、なかなか再チャレンジは難しい。
「正社員という名の65歳まで続く一本のレール」が真ん中にドンと居座っている以上、そこからあぶれてしまった人が後から乗りこむことはとても難しく、乗っている人は乗っている人で、それがわかっているからなかなかリスクが取れないためだ。
でも、レールが無くなればどうか。正社員、契約社員、派遣社員、男性女性、高卒、大卒、新卒、中途を問わず、あらゆる人がその時の能力で処遇されるようになるのだから、誰がどこにいようと再チャレンジはぐんとしやすくなるに違いない。