のんびりしてる場合じゃないかも 「一味違う」就活イベント・セミナーを考える

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1社単独でも就活支援など変化球も

   1社単独でのセミナーだと例年であれば会社セミナーなのですが、今年はやや抑えて業界説明などにする企業が多いようです。これだと、「会社説明会を開催しているのでは?」との非難に対しても「いや、説明会ではありません」と言い訳がつくからでしょうか。どうせ、経団連のスケジュールは崩壊しているのですから変に言い訳する必要などないと思うのは私だけではないはず。

   そんな中、関西就活交流会の参加企業でもある専門商社の日伝は各大学で「就活のタブー講座」を開催。これは就活支援型セミナーの変化球で企業アピールではなく学生の就活への疑問に答えていこうとするものです。

「講座名は大学によって異なり、大学のリクエストに応じて内容を変えています。学生の質問になんでも答えていきますし、商社希望でなくてもご参加いただければと思います」(日伝・福島良企さん)

   こうしたイベントやセミナー、友達同士でないと参加したがらない学生が多いようです。もちろん、不安であるのはわかりますが、ベンチャー企業ならまだしもそこそこ大きい企業であれば学生を変に勧誘したり、無理なことをさせるわけではありません。また、志望企業・業界かどうかもこだわる学生がいますが、そこもこだわるポイントではないと考えます。視野を広げるという点では時間の許す限り、臆せずに色々と参加してみてはいかがでしょうか?(石渡嶺司)

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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