年末から年始にかけ、酒を飲む機会が増える時期。これからも新年会シーズンが続く。有効な宿酔対策があれば、是非知りたいところだ。
そんな中、「医師が自ら実践する二日酔い対策」を紹介するネット記事が公開された。専門家ならさぞかし素晴らしい対策を知っているはず!と期待した向きも多かったが、その「対策」はやや意外なものだったようだ。
「飲み方の工夫」とは、「飲み過ぎないようにするだけ」
日本経済新聞社が運営する健康・医療情報サイト「日経Gooday」の「医師880人に聞く、二日酔い対策の決定版とは?」という記事によると、「忘年会や新年会などの酒席の前や、その場で、悪酔いや二日酔いの対策を講じているかどうか」について、日経メディカル Onlineの医師会員879人に聞いたところ、最多だったのは「対策を講じることはない」の65%だった。
残りの35%が取っている対策は、「飲み方を工夫する」が20%で最多。「二日酔いに効くといわれている市販薬やサプリ、ドリンク剤などを飲む」(12%)、「料理を食べるようにする」(11%)と続いた。記事配信は、2014年12月5日。
「対策」の中で最も多かった「飲み方の工夫」とは、具体的に「飲み過ぎないようにするだけ」「後半はノンアルコールにする」「水、ソフトドリンク、ノンアルコールビールなどを途中で適宜飲む」など。使っている市販薬やサプリ、ドリンク剤は「ウコンの力」などウコン入りの飲料が最多で、次に「ヘパリーゼ」ブランドの市販薬だった。
ちなみに二日酔いの朝の対策は、「水分を摂取する」が56%で最多。「何もしない」の31%が続いた。
「参考になったような、ならないような・・・」
ここまで読むと、正直「普通・・・」という感想を抱いてしまうが、やはり一般の社会人にはなかなか思いつかない対策も挙げられている。
「飲む前に飲むもの」には、「ヘパリーゼブランド」と同率で、「五苓散料」という漢方薬が挙げられた。また、4人と少数ではあるが「黄連解毒湯」という市販の漢方薬の名前も挙がった。
これは知らなかったという人が多いようで、ネット上では「『五苓散料』初耳です」「一部において『五苓散料』『黄連解毒湯』支持の医師がいるようだが、効き目の程は如何に?」といった声が上がっている。
ただ、他の対策については「ウコンを頼る・・・」「結局『水分』こそが『二日酔いの万能薬だって・・・』」と、新たな発見はなかった、という感想が多い。同じく日本経済新聞社が発行する投資金融専門紙「日経ヴェリタス」の公式ツイッターアカウントも、「医師に聞いた二日酔い対策、参考になったような、ならないような・・・」と正直な感想をつぶやいた。
結局は「『飲み過ぎない』のが1番の対策」といったところなのだろうか。(MM)