お正月休みも、もうすぐ終わり。今年は、年末年始と土日がうまく重なったため、多くの人が6連休、多い人では、9連休を満喫したケースもあるだろう。実家でゆっくり過ごした人も、旅行を楽しんだ人も、思い切り「寝正月」を堪能した人も、心配なのが「正月ボケ」だ。
体内のバイオリズムが崩れている
検索サイトで、「正月明け 仕事」と検索すると、真っ先に出てくる候補は、「憂鬱」「行きたくない」「だるい」「嫌」、そしてなんと、「辞める」。ネガティブなキーワードに満ち満ちている。非日常感をたっぷり味わえる「お正月」が終わると、気分が沈みがちになる人も多いことが伺える。なんだか、だるさが抜けない・・・と、「正月ボケ」や「プチ鬱」状態になる人も、少なくない。「周りの人も同じように考えていて欲しい」との思いから、ネットで「正月明け 仕事 行きたくない」などと検索し、共感を得ようとする人も、結構いるのかもしれない。
正月休み明けのだるさ、「正月ボケ」は、なぜ起きるのか。人材サービスのエン・ジャパン(本社・東京)が運営する「en就職大辞典」のコラム、「正月ボケの解消方法 ムリせず『休みモード』から脱出したい。」(2014年6月24日更新)によると、いちばんの要因は、「昼夜逆転の生活による体内時計の狂い」。体内のバイオリズムが崩れて、だるさが生じるというわけだ。
同コラムでは、「正月ボケ」を防ぐ方法として、「太陽の光を浴びて、体内時計を元に戻す」、「早く帰って、さっさと寝る」などのほか、「小さな『非日常』を取り入れる」のがよいと解説。たとえば、通勤ルートを変えてみたり、行ったことのない店にランチを食べに行ったりするなど、数日間、小さな『非日常』を取り入れることで、「休暇の余韻を残しつつ、少しずつ日常生活に慣れていく」ことができるという。
連休明けの仕事は「準備運動なしでプールに飛び込むようなもの」
大型連休明けは、無理しないのがいちばんだ。2年前のブログ内容ではあるが、著書に『脱社畜の働き方』などがある、人気ブロガーの日野瑛太郎氏は、「連休明けの憂鬱回避に『リハビリ半休制度』の導入を提唱する」と主張していた(2012年12月25日)。
日野氏によると、「連休直後に、仕事を普通に丸一日やるというのは、言ってみれば準備運動なしでプールに飛び込むようなもの」。危険極まりない上に、精神的負担も大きい。そもそも、気分が沈んだ状態では、よい仕事もできない可能性が高いという。「だったら思い切って、半分休んでしまったほうがよいのでは」というわけだ。もちろん、すべての職場で、今すぐ「連休明けは、みんなで半休」というわけには、いかないだろう。が、年末に頑張って仕事を終わらせた分、お正月明けくらい、ゆっくり仕事をしてみるのもいいかもしれない。(KH)