「ジャカルタの方が稼ぎがいいから、大阪から引っ越そう」 そんなコトが気軽にできるように

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   2015年は大きな変化ポイントになりそうです

   2014年後半から始まった、アベノミクスによる円安。

   私はこれをきっかけに、今後の日本は大きく変化していくと考えています。

   ひとつは

「顧客が日本人だけではなく、外国人になる事業が増えること」

もうひとつは

「円を稼ぐことの価値が希薄化されること」

です。

多くの人が世界中を出入り自由に

世界で生きる!
世界で生きる!

   円安になるということは、言ってみれば日本人のほとんどが貧乏になるということです。1000円でランチを食べていた人は、ドル円80円のころであれば12.5ドルのランチを食べていたということになるのですが、ドル円120円の場合は8.3ドルのランチを食べていることになります。同じ値段のランチなのに、外国人の目から見ると「層」が変わったようにみえるのです。

   逆に言えば、事業者からみたら外国人にものを売る方が効率がよくなります。日本人に1200円のランチを売るのはちょっと難しいですが、日本に観光に来た外国人に10ドル相当のランチを売るのはそれほど難しくありません。日本人に240万円の車を売るのと、外国人に2万ドル相当の車を売るのにも同じ事が言えます。

   これから、円安が進めば、事業者の目はどんどん外国人をターゲットにしはじめます。消費者として、労働者として、大きな変化が生まれてくるはずです。

   同様に、稼ぐお金の質も変わっていきます。

   為替の変化を考えるとき多くの人が「外貨預金」とか「海外株式投資」とか考えてしまいがちです。これは間違っていないのですが、特に若い人から見てみれば、今持っているお金よりもこれから稼ぐお金の方が多いわけで、今持っているお金をどこに投資するかより、これからどこで稼ぐかの方が大切になるわけです。

   2年前、ジャカルタで25歳の若者が月給2000ドル稼ぐということは16万円稼ぐと言うことでした。今は、24万円稼ぐことになります。円が高ければ日本で稼いだ方が得ですし、円が安ければ海外(ドル)で稼いだ方が得なわけです。

   私が今までも、これからもやりたいことは、多くの人が世界中を出入り自由になれるようにすることです。

「北京よりも福岡に住んだ方がお得だから、福岡に引っ越す」
「大阪よりもジャカルタで稼いだ方が稼ぎがいいから、ジャカルタに引っ越す」

などということをできる人を増やしたいのです。

「海外から日本へ帰国」の仕組み作りも

   「根無し草は滅びる」とか言っている人は、別にひとつの所に住んでいて問題ないのですが、どんどん動きたい、いろんな事を体感したい、自分が動いて一番住みやすいところを選びたいという人は、どんどん動けるようにしたいのです。

   そのために、「海外で働く方法」を提供したり、「海外で働くための実践学習プログラム」を提供したり、「海外に住むための視察」をお手伝いしたりしていますが、これを多方面に増やしていきたいと考えています。

   最終的な目標は、「出入り自由」です。

   日本から海外に出て行きやすくするだけではなく、海外に出て行った人が日本に帰って来やすくもしたいのです。

   どこかのタイミングで、今まで海外で働いていた、海外に住んでいた人が、日本に帰って来やすくするための仕組みも作りたいと考えています。

   私自身は、一昨年(2013年)セブに引っ越して、昨年12月からプノンペンに引っ越しました。ネットが通じていれば世界中のおおかたどこでも住むことが出来ます。この生活が楽しくてしかたがありませんから、多くの人に体験してもらいたいと思っています。

   住む場所を選んだり、働き方(フリー、雇われ、事業家)を選んで、自分のやりたいことをやったりするというのは、常に試行錯誤の連続で大変といえば大変ですが、ものすごく楽しいです。いつ死んでも後悔しないくらいに。

   今年も引き続き、私自身も手探りで進んでいきますが、その調べた結果を皆様にもお伝えしていきますのでよろしくお願いします。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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