何かを見失いそうになった時、きっと助けてくれる「30の言葉」

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   新年あけましておめでとうございます。

   新年早々不祝儀話で恐縮ですが、年末近くに訃報があり、銀行時代に大変お世話になった会社の会長さんの葬儀に行って参りました。94歳の大往生でした。

戦争体験から多くのことを学んだ

道に迷いそうになったら・・・
道に迷いそうになったら・・・

   会長は東南アジアに派兵された戦争体験から多くのことを学んだと、事あるごとに私にいろいろなお話を聞かせてくれました。戦争の最前線で所属軍が壊滅状態に瀕する中、戦火をかいくぐって奇跡的に生還されたのです。戦後、内地に戻った会長は、この先の人生を賜り物として捉え亡き戦友への弔いの意も込め、世のため人のため、人の嫌がることを率先して受けようと無一文から葬祭事業を起こしたのでした。

   その際に心に決めたことは、戦地で多くの嫌な思いをぶつけられ、あるいは理不尽に現地の人たちを苦しめてきた日本軍将校の行動を会社経営の反面教師とすることでした。その考えに沿う形でビジネスを立ち上げ、人材を育て業界のあるべき姿を考え行動される中で、長年にわたり多くの社内外の方々から手本にすべき経営者として慕われてきたのでした。

   数年前の新年のことです。ちょうど他の用事で会社の近くを通りがかったので、年初のご挨拶にとうかがいました。久々にお目にかかる会長の歓待を受け、「せっかくのお正月だから」と一片の書簡を手渡されました。「会社を元気にする30の言葉」と題されたその書簡は、自分が様々な苦労をしながら会社経営をしてきた中で、とある尊敬すべき方から授かったという30の言葉と、その言葉への思いが記されていました。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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