家族計画を立てる上で、最も重要になってくるのが収入の問題だ。結婚や出産の青写真を描いても、その後にかかる費用を考えるとどうしても慎重になってしまう、というものだろう。
そんな「家族計画と収入」について、20代は「年収400万円あれば結婚、500万円で出産、600万円で2人目が欲しい」と考えている傾向がうかがえる調査結果が出た。この金銭感覚、あなたはどう思いますか?
「やりくり次第」「何とかなる」
SMBCコンシューマーファイナンスの「20代の金銭感覚についての意識調査」(2014年12月10日、結果発表)によると、どのくらいの年収があれば結婚や子育てをしたいと思えるようになるか、という質問に対し、過半数が「したいと思える」と答えたのは、結婚で「年収400万円あれば」(53.6%)。出産・子育てで「年収500万円あれば」(59.2%)。2人目の出産・子育てで「年収600万円あれば」(52.1%)という結果になった。調査は、11月14日~18日にかけて、20~29歳の男女1000人を対象に実施した。
すでに結婚・出産を済ませている人からすると、今回の調査結果から浮かび上がった20代の金銭感覚は、どう見えるのだろうか。
Q&Aサイトをみると、以前から「結婚できる年収っていくらぐらいですか?」「年収どのくらいなら出産してもいいでしょうか?」といった質問が数多く投稿されており、関心度の高いテーマのようだ。回答では大方、「やりくり次第でできます」「教育方針などによって違うし人それぞれ。何とかなります」といった意見が多い。
年収よりも貯金の額が重要
「年収600万で2人目」については、Yahoo!知恵袋に、事情があってしばらく仕事ができず、夫の年収600万円のみで生活することになったが、2人目の子供を作っても大丈夫か?という、35歳女性からの相談が投稿されている(13年7月10日)。
回答欄には、
「年収が600万あれば、贅沢さえしなければ生活は可能だと思います。(中略)わが家の場合、去年1年間、主人の給料だけでしたが200万以上貯金出来ましたよ」
「質問者さん宅より低い年収、少なめの住宅関連費用、維持費の低いコンパクトカーで、お子さん2人ないし3人を育てている家庭は沢山ありますよ」
など、金の使い方次第だが年収600万円なら大丈夫では、という意見が書き込まれた。
ただ、2人目を育てるなら貯金があることが重要、というのが大方の認識のようだ。
相談者が、貯金がほとんどないと補足したことで、回答者からは
「家計改善し世帯年収の3割は毎年貯金出来る家計にし、貯金が、年収相当貯まったら、再度2人目を持つ持たないを夫婦で話し合ってください」
「だいたい、子供1人に5万ぐらい貯金するつもりで。現状からプラス5万貯金できるところまで生活レベルを落としましょう」
と、まずは貯金すべきだとのアドバイスが寄せられている。(MM)