「本当の実力」と向き合う日
確かに、ほとんどが男性の職場に少数の女性がいると、その女性は、何かと得をすることが多いかもしれません。「女性だから」というだけで、特に若いうちはチヤホヤされますし、実力以上に評価されることも、あるかもしれません。
ニュースサイト「ウーマンタイプ」には、「男性っぽい職場こそ女性が活躍しやすい!? 男だらけの職場で働く女性たちに話を聞いてみた」という記事がありました(2014年12月2日)。
記事では、「男性ばかりの職場で活躍中」の女性2人に、インタビューをしています。
アミューズメント施設を展開する企業で働く、ある女性は、同僚の約9割が男性だそう。でも、「本当に優しい方ばかり」で、「すごく気遣ってくれているのが分かります」と言っています。さらに、男性の上司がほとんどなので、「女性スタッフの声を『なるほど』と言って聞いてくれますし、意見もよく通してくれます」。
別のメーカーで働く女性も、「女性があまりいないことで、上司も自分にすごく気を使ってくれる」と言います。「男性の体力に合わせて肉体労働的な業務を押し付けられることも基本的にはありませんし、困ったことがあればすぐに助けてくれる同僚ばかり。とても働きやすい環境です」。
彼女たちが、必ずしも、めいろま氏のいう「ヲタサーの姫」であるとは限りませんが、圧倒的に男性が多い職場で、「少数派であること」を活かして活躍している様子が、伝わってきます。それが悪いことだとは、思いませんが。
こうした事例からも、男性中心の職場でちやほやされる「ヲタサーの姫」タイプがうまくいく・・・というのは、一部、当たっている気がします。が、そういう女性たちも、必ず、年を取ります。若いうちは「姫」かもしれませんが、いつかは自分の「本当の実力」と向き合わなければならないでしょう。その時、彼女たちはどうするのでしょうか。いつまでも、「姫」で居続けようとするのか、それとも・・・?(北条かや)