大学の理系学部は、やはり男社会というか女性には就職しづらい場所かもしれない。先にも書いたが、職を求める資格を得るためには結構な年齢に達するし、不規則な研究生活を送ってきて、さらに未来も続くわけで。それにマジで研究室に泊まりこみで実験とかあったりするし・・・
そういえば昔、誘惑に弱いリケダンの院生がいたなぁ~。親元を離れてアパート住まいで通学していたのだが、大学とアパートの間に誘惑があるらしい。まあ、具体的にはパチ屋さんね。ついつい立ち寄って、結局、まる一日、大学に現れない。
こうもり傘をさして、ステテコに近い格好で学内をウロウロ
「大学院生にもなって不登校かよ!!」って思うかもしれないが、別に珍しい事ではない、一定割合で普通に存在している。
かのリケダン、そのままフェードアウトするかと思ったのだが、突然、研究室で生活を始めた。いつの間にかベランダに洗濯機まで設置してあった、アパートも引き払ったらしい。研究室の主催者である教授が黙認していたので、私も何も言わなかったが。まあ、理系の研究者(院生は卵だけど)なんて、家には寝に帰るだけみたいなものだから、寝る場所さえ確保できたら
「家に帰る必要はないんじゃないか」
という気持ちもわからなくはないが・・・。問題は風呂ぐらいかな。残念なが当時の大学には手軽なシャワー設備はなかったので、そのリケダンは週2回ほど銭湯に通っていた。その頃は冬だったので、ギリギリ許せる範囲だった。通学途中の誘惑に遭遇する可能性がなくなったので不登校も解消し・・・というかずっと登校したままだし、無事、1年遅れの3年かかって修士課程を修了できた。
ちなみに、前にも書いたがほぼ同類の先生もいる。その研究分野では名の通った方だが、早朝にTシャツにジーパン姿で、階段下の喫煙場所で美味しそうにタバコをふかしておられるのをよく見かける。さすがに、週に何度かは自宅に帰っておられるようだから、風呂の心配はないかもな。その気になれば学内にシャワーの設備はあるし。そういえば、やはりその道では大家の先生であったが、定年間近の方で、晴れた日によく、黒いこうもり傘をさして、ステテコに近い格好で学内をウロウロしておられた。最初は「???」であったが、
「そうか日傘替わりか、確かにUVカット率は高そうだ。でも、一歩間違えば認知症と間違われて声をかけられそう・・・」と思っていた。
研究室に「寝袋」完備
その他にも、女子学生が居ない研究室では、夏場半裸のリケダンが長椅子の上で仮眠をとっている・・・エコですから。セクシーなピンナップが壁に多数貼られている、なんて常識だったりする。
さて、女性研究者は、こういう人たちと「つき合わなければいけない」。別に異性としてお付き合いをするわけではなく「指導者として」、または「同僚として」、だが。
そうそう、今の私の研究室にも「寝袋」が完備されている。代々受け継がれてきたものでいつの誰が持ち込んで、何人の院生・学生がお世話になったかは不明。たまに、学生が自主的に虫干ししており、今も現役のようだ。(プロフェッサーXYZ)