お年玉は、「目上の者が目下の者にあげるもの」
オリコン(本社・東京)が運営するサイトでは、「上司の子どもにあげるのはNG? お年玉の注意点」と題する記事を配信していた(2012年1月1日)。「お年玉」はもともと、年神様からの『御魂分け(みたまわけ)』と言われており、かつては「主人から使用人へ、家長から家族へ贈られる正月の贈答品の総称」だったそうだ。
記事のなかで、和文化研究家の三浦康子氏は、お年玉とは本来、「家長から家族へ、目上の者が目下の者にあげるものなので、目上にあたる上司や先輩の子どもにお年玉をあげるのは失礼」と解説。どうしても渡したい場合は、『玩具料』『文具料』などの名目にするのが良いそうだ。
もっとも、『玩具料』『文具料』として渡すとなると、それはそれで大変そうだ。先の相談女性に対しても、
「いちいちそんな間柄程度で、お年玉なんてやってたらきりがありません」
とのアドバイスも寄せられていた。相談内容によれば、上司や先輩の子供は、合計5人。名目が「お年玉」であれ、「玩具料」であれ、仮に全員にあげるとなれば、出費もバカにならない。
もし、上司の子供に「目下の者が『お年玉』を上司のお子さんにあげるのは、失礼にあたるんだよ」と説明しても、「それじゃ、『玩具料』でいいから欲しいな」と納得してもらえないかもしれない。そんな時は、どうすればいいのだろうか・・・。上司の家族と、どこまで関わるか。線引きは意外と難しいようだ。(KH)