「こたつを出る」ように海外へ行ってみよう! 「危険」イメージにだまされないで

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   ネット上の議論が、不必要なほど大きくなっていくのをよく見かけます。

   放射線の問題にしろ、食品の問題にしろ、そこまで気にするか?とか、科学的な数字を見た方が・・・と思うことがよくあります。

   たぶん、騒いでいる人も、冷静になって考えれば気がつくと思うのですが、なかなかブレーキがかかりません。なぜなのでしょうか?

東京は「怖い」ところ?

プノンペンの街並み。都会とみるか田舎とみるかは、来て見て判断してください
プノンペンの街並み。都会とみるか田舎とみるかは、来て見て判断してください

   おそらく「体験」が足りないのだ、と私は思います。

   例えば、海外で暮らすと言うことに関しても、海外で暮らしたことのない日本の人は大変な恐怖を覚えるようです。

   フィリピンに住むと言えば「マフィアは?」と言われますし、カンボジアに住むと言えば「地雷は?」と言われます。

   実際、フィリピンにもマフィアはいると思いますし、カンボジアも奥地まで行けば地雷は埋まっています。しかし、市内で普通に暮らしていれば、そんなものに出会うことは滅多にありません。

   これは、田舎のおばちゃんが、娘が東京に行くとなったときに「東京では後ろに気をつけて歩かないと刺されるからね」と注意するのに大変よく似ています。東京に住んだことがある人であれば、新宿歌舞伎町や六本木を歩いていても、そんなに刺されたりはしないことはよく分かっています。しかし、テレビの警視庁24時や踊る大捜査線を見ていると、東京は恐ろしいことばかりが起こっている街に見えてしまいます。

   残念ながら、いまだにカンボジアは日本のテレビの中では「地雷と虐殺」の国です。先日、池上彰さんがやっていた番組でも、私の印象では「経済成長10% 虐殺90%」で紹介されていました。

「外」の空気を吸ってみましょう

   実際に来てみると、日本と同じくらい安全とは言えないまでも、南米などと比べたら遙かに安全であることが分かります。

   油断しているとiPhoneを盗まれることはあっても、ナイフで刺されるようなことはほぼない、ということを感じることができると思います。ちなみに、私が個人的に一番怖いと思っているのは交通事故です。

   海外で暮らすということを自分の人生の選択肢に入れる際、大切なことはこの「どの程度危険か」ということを身体で感じることです。複数の国に行ってみて、実際の危険度を自分で感じてみる。そして、「自分だったらどの程度の危険度まで許容できるか」を決めた上で選択をしていくわけです。

   人によっては「日本以外は無理」と感じるかもしれませんし、「シンガポールくらいならOK」と思うかもしれません。「プノンペンでもOKだから、たぶんバンコクやクアラルンプールも問題ない!」と言う人もいるかもしれないし、「ボリビアでも大丈夫だから、たぶん世界中どこでも大丈夫」なんて猛者もいるかもしれません。

   知りもしないのに自分の妄想だけで壁を作って外に踏み出さないのは、勿体ないです。

   まるで、寒いからこたつから出ることができずに、無駄に過ごしてしまった休日のようです。思い切ってこたつから立ち上がると、寒さも結構心地いい物だったりしますからね。

   これは、海外の危険度の話以外にも言えることです。

   自分がいまいる場所がベスト、それ以外には地獄が待っているというのは、「信者」を囲い込むための常套手段。自ら囲い込まれる必要はないと思うので、なんか今の生活に不満がある時は、別の職場をのぞいてみたり、別の家に住むことを検討してみたり、別の国に遊びに行ってみたりして、外の空気を吸ってみましょう。

   もしかしたら、新しい道が見つかるかもしれませんよ。(森山たつを)


   カンボジアの空気を知りたくなったら、サムライカレー!

   12/26(金)に東京・新宿で無料の説明会を行いますので、ご都合がつく方、ぜひいらしてください。

   詳しくは、こちら

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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