就活マニュアル本、「最新版」のウソ 鵜呑みにすると地獄を見る

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マニュアル本・・・ではない『短所を言えたら』

   就活マニュアル本としては、今年刊行でTAC出版の『無敵のエントリーシート・自己分析・自己PR・志望動機』(三田紀房監修・本田勝裕)がよくまとまっています。前回ご紹介した『無敵のSPI3でる順徹底攻略本』と同じく、就活マンガ『銀のアンカー』を随所に使ったシリーズものです。著者の本田さんは、ポンタさんの愛称で知られるキャリアソリューショニスト(要するにコンサルタント)。甲南大、龍谷大、北星学園大などでキャリア講義を担当していて(単発のキャリア講演は多数)、その経験を元に書かれています。

   もう1冊、『短所を言えたら内定が出る』(柳本周介、パブラボ)もお勧め。タイトルからはどう考えてもマニュアル本なのですが、著者・柳本さんによると「これはマニュアル本でない。就活本だ」とのこと。

   柳本さんは採用コンサルタントとして、中小企業の採用担当を代行。これまで2万人以上を面接してきた経験を持ちます。その経験から学生からすれば言いにくい短所こそ話してほしい、との思いから同書を刊行されました。

   学生が陥りがちな罠を随所に書かれています。この罠に気づいて避けていくだけでも、就活がうまく行く確率は上がるはず。2012年刊行ではありますが、内容は全く現状と同じ。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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