全国の労働組合の推定組織率(雇用労働者に占める組合員の割合)が2014年6月末時点で、前年比0.2ポイント減の17.7%だったことがわかった。厚生労働省が12月17日に発表した。3年連続で低下し、1947年の調査開始以降の最低水準を更新した。
労働組合の推定組織率は、1973年の第1次オイルショックを経て80年代には20%台まで落ち込み、2003年からは10%台で推移している。
ここ数年は増加する非正規労働者を組合員に取り込むことが十分にできず、組織率の低下に歯止めがかからない状況が続いている。
組合員数も13年から1万7000人減り、987万5000人となった。ピークだった1994年と比べると2割以上の減少。パートで働きに出る女性が増えたことから女性の組合員は13年から4万4000人増えて303万4000人となった。女性の組合員が300万人を超えたのは12年ぶり。