またまた大学の先生になる方法のつづきね。今回こそ完結する・・・はず。
博士号を取って停職にもつかず・・・、じゃなく、ポスドクなどのテンポラリな研究職を経て、30歳前後になって、ようやく大学の先生の応募資格を得る。そこで、前回書いたように公募に応募することになる。
海外留学中でも「自腹」で面接
で、順調に先生になれるかというと、公募で採用というこの門が極めて狭い。基本採用人数は1人である。一般にこの募集に有に2桁、分野によっては3桁近くの人から応募がある。一般にはその中から2~3人に絞って面接。それ以外の方には皆、
「残念ながら今回は貴殿の希望に・・・今後のますますのご発展をお祈り申し上げます」
とお祈りメール(手紙)が届く。「お前になんて祈ってもらいたくないわ!!」という声が聞こえてきそうなのは、一般の就職活動と一緒。
うまいこと面接に残れれば超ラッキー。しかしそれでも採用される確率は、1/2~1/3ぐらいね。ちなみにこの面接、たいていは自腹で行くことになる。ふつう大学は教員採用のための特別な予算なんて組まない。よって面接の旅費なんて出ない。場合によっては日本の端から端まで自腹で面接に行くことになる。それどころか、海外留学中だったりすると、自腹で日本と往復することになったりもする。まあでも、採用されればいいんですけどね。しかし、
「残念ながら今回は貴殿の希望に・・・今後のますますのご発展をお祈り申し上げます」
とお祈りメールが届く人も当然いる。「どうせダメなら、書類審査で落とせよ!仕事休んで自腹切ってまで行ったんだぞ!!」という声が聞こえてきそうである。
公募以外で先生になる有力な方法は・・・
で、たった1人
「貴殿を採用することに・・・」
という手紙が届く。これで、晴れて大学の先生になれる。若手であれば、普通は「助教から」かな。まあ、とにかくオメデトウ!!
しかし、昔と違い一般の会社と同様、大学の先生の終身雇用も崩れてきている。助教クラスだと募集要項に最初から「3年任期」とか、「1回だけ再雇用可」とか書かれていたりする。つまり、「助教としては最大6年しかうちの大学では雇いませんよ!」、「成果を出して出世するか、成果がない場合は次の行き先を探してくださいね」という意味である。
ちなみに、准教授や教授でも任期制を採用している大学もある。任期が切れるごとに「審査」を受けて「その人物がその職に相応しくて、また、雇うべきか?」を判断されることになる。そうそう、今は先生方も雇用保険に入っている人が増えてきている。理由は・・・まあ、推測できるでしょう。なんせ、大学も潰れる時代だしなぁ~
最後にあまり大きい声では言わないけれど、公募以外で先生になる方法もまだあります。方法はというと・・・結局は有力な先生方と親しくしておくことです。(プロフェッサーXYZ)