「同業他社の給与水準」が気になる人たち
自身の年収を、つい「同業他社と比べてしまう」人は、少なくない。ツイッターでは、「渡された給料明細を見て、今月も軽くため息。いや、他の同業者と比べてもまあまあ悪くはないと思うけど」「給料日って毎回鬱になるけど、同業と比べたら2万くらい高いし、圧倒的に仕事少ないから、見合ってるといえば見合ってる」と、何とか自分を納得させようとする人が目立つ。
一方で、「ワシのお給料、同業他社より2万ほど低いからな。来年度、引かれる税金増えるから、また手取り下がるんだよね・・・バイト、マジで探さないとなぁ」と、嘆く人もいる。同じような仕事をしているからこそ、小さな「格差」でも、不公平さを感じやすいのだろう。
『日本人の給料大辞典』によると、「コンピュータ関連職」では、ITコンサルタントの平均年収が643万円なのに対し、ヘルプデスクのオペレータは433万円。「格差」は1.5倍だ。また「教育関係職」では、高等学校教員の678万円に対し、予備校講師は361万円で、格差は1.9倍と大きい。「未経験者でもできる」仕事は、給料が低くなり、「高度な専門スキル」が求められる仕事と比べて、格差が開く傾向にあるようだ。が、どんな仕事でも、それなりの大変さや苦労はある。「こんなに頑張っているのに・・・」と、釈然としない思いを抱く人も、いるかもしれない。(KH)