人生設計もG型、L型に 「昭和」な人生設計にサヨウナラ

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キャリア設計も、すっきり分けたほうが・・・

   現状の日本の単一線のキャリア設計は、G型L型どちらのひとにとっても問題を起こしています。

   G型グローバルマッチョの人にとっては、日本のキャリアは、甘すぎるのです。日本の会社に就職して、ぬくぬく育っていてグローバルエリートを目指しても、世界の人材市場では、使い物にならないでしょう。中国人やインド人のトップエリートとは競争になってないのです。

   日本でグローバルに属する人々は、自分たちが過酷なグローバル競争にさらされているということに対する自覚が圧倒的に足りません。昭和の方法や組織に回帰してもしかたないのです。

   一方で、ローカルで生きたいひとにとっては、ハーバードは関係ない話です。それよりも、現場で役立つスキルのほうが大事です。もしくは、国内市場が縮小するなかで、外国からお客さんにきたお客さんに対する対応(インバウンド)としての、英会話といったほうが役に立ちます。

   キャリアの話をするとき、やれグローバルだ、やれ里山だとか、やれ昭和復古だとか、日本全体でどちらのほうに行くべきかという話になりますが、G型L型大学のようにキャリア設計も、すっきり分けたほうが、わかりやすく、いらぬギャップに苦しむ必要はなくなるのではないでしょうか?

   本連載で今後のキャリア論を論じるときにも、G型L型を分けて考えることにしたいと思います。


   最後にお知らせです。ちょうど今月の15日に、『英語もできないノースキルの文系はこれからどうすべきか?』という新書を出版しました。英語もできない文系ノースキルというのは、Gには程遠いが、Lのような手に職がないという状態。これらの人がどうすべきかという処方箋を書いていますので、あわせてご一読ください。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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