会社の忘年会で、「盛り上げ要員」としてコスプレや着ぐるみの着用を頼まれる若手社員は少なくないのでは。ノリがいい人は楽しんでできるだろうが、恥ずかしく思う人もいるだろう。
そんな忘年会に、自ら「着ぐるみを着て行こうと思う」というビジネスパーソンが現れた。それも「日頃大人しくて社内では浮いている」という人が、チャレンジしたいというのだ。
31歳女性「リラックマの着ぐるみはイタイでしょうか?」
Q&Aサイト「Yahoo!知恵袋」と「OKWave」に、「会社の忘年会に着ぐるみを着たい」という悩み相談が寄せられた(2014年12月5日)。
相談者は31歳の既婚女性で、「会社の忘年会にリラックマの着ぐるみ(部屋着)を着て出席したい」という。
相談者は人見知りで、普段会社では大人しく、あまり人とも話さず「少し浮いた存在」と自分で感じている。「なのに、いきなりコートの下がこれだったらドン引きでしょうか?」と悩んでいるようだ。
仕事中は制服のため、終業後、忘年会の前に着ようと思っているが、「イタイでしょうか?」とアドバイスを求めている。
回答者は「『化ける』のはウケます」「可愛いと思いますよ」と「問題ないのでは」としつつ、
「上司と幹事には一言話を通しておいてください。社風にもよりますけど上司が顔をしかめるようでは、せっかく着て行っても盛り上がれないかもしれないですから。それから会場にも気を使ってくださいね。着ぐるみで視野が狭くなると危険なところがあるかもしれません」
「やるからには、ハジけちゃって下さいね。扮装しておいてモジモジされると・・・それはちょっとイタイし」
といったアドバイスを寄せている。
「カピバラの着ぐるみ」で自分の殻を破った人も
一方、
「普段話さない、よく知らない人に着られたら、リアクションに困る。『え?なに?あ、あ~・・・キグルミ・・・わ~・・・?』見てる方の心がイタい」
「せめて忘年会の余興で着ましょうよ。忘年会って言ったって乾杯まではお偉いさんの挨拶がありますからね。ドン引きで済めばいいですが下手すれば何らかのお叱りがありますよ」
と、「やめた方がいい」と厳しめに指摘する声もある。
「頼まれてもいないのに面白い格好をしていく」ことには賛否あるようだが、Facebookではあるユーザーが「忘年会で勝手に着ぐるみを着て行った」体験談を報告している(14年11月19日)。
ユーザーは「真面目にちゃんとしなくちゃとの観念に長らく縛られて」いたというが、2年前の会社の忘年会で幹事になり、羽目を外したくなって「カピバラの着ぐるみ」を衝動買いしたという。
「会社のメンバーがどびっくりしたのは言うまでもありません(笑)」と驚かれてしまったようだが、「あの時『皆の前ではちゃんとしなきゃ』をぶっ壊したのは仮装だったかも」と、自分の中ではいい経験となったようだ。
忘年会で自主的に何らかの扮装をする場合、最も重要なのは会社の雰囲気を考えることだろうが、「はっちゃけられるかどうか」「やりきれるかどうか」も大切なポイントになりそうだ。(MM)