焼きそばにゴキブリ入っててもいいじゃない!? 「安かろう悪かろう特区」を考える

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   私の大好きなペヤングの焼きそばからゴキブリが出てきてこんにちは。日本中からペヤングが撤去されるという事態になっているということを、ここカンボジア・プノンペンで聞きました(どこで混入したかは、なお不明だそうです)。

   まあ、日本だったらそういう反応になるだろうなとは思いますが、カンボジアにいるとそこまでしなくても・・・という気分になります。

あらゆる分野で規制のゆるい特区

佃煮@イオンモールプノンペン 虫が嫌いな人は凝視しないでください
佃煮@イオンモールプノンペン 虫が嫌いな人は凝視しないでください

   そもそも、カンボジアでは普通にコオロギとかタランチュラとかの佃煮が売っていますし、虫を食べることはポピュラーです。食べ物を食べてて、ハエがまとわりついてくることもそれなりにあります。特にオープンエアーのお店では。

   もちろん、カンボジアでも高いお店はそんなことはなく、しっかり衛生管理されています。ハエがイヤなら高い店、気にしないなら安い店と使い分ければOKなのです。

   ペヤングに関しても、全品回収までしなくても、この事実を公表した上で値引きでもして販売を続けたらいいのにと思います。調査途中で異物混入の可能性は否定できないけど、お値段半分、みたいにしたら買う人はたくさんいるのではないでしょうか。

   そして、今後も元と同等の値段で売りたいのであれば、その後、衛生管理を再点検して第三者機関による評価を受け、調理現場なども公開し、異物混入の恐れがないことを公表してから元の値段に戻せばいいわけです。

   こういった「安かろう悪かろう」の承認は、食品の衛生基準に限る必要はないと思っています。

   安価(もしくは自然エネルギーしか使ってない)だが時々停電する電力供給や、建築基準法がゆるい代わりに家賃も安い地域など、あらゆる分野で規制のゆるい「安かろう悪かろう」特区があったらおもしろいのではないかと思うのです。

   物価が高いけど全ての基準が今の日本レベルを希望する人はそのまま住めばいいし、お金がないor安価に生活したいという人は「安かろう悪かろう」特区に引っ越せばよいわけです。

   高いブランド価値を維持したい会社は「安かろう悪かろう」特区では売らなければよいし、新しいものをどんどん出したい新興企業は「安かろう悪かろう」特区からスタートすればいいのです。

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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