先日、女優の北川景子さんの所属事務所が、ブログで「北川に喫煙の事実はありません」とコメントを発表した。週刊誌による「愛煙家」報道を意識しての対応とみられ、「清純派のイメージを守ろうとしたのか?」「わざわざ否定する必要があるのか?」と話題になった。
「女性と喫煙」をめぐっては、女優に限らず、オフィスでも悩ましい問題があるようで、ネット上でも相談が寄せられている。
成人女性の喫煙率は9.8%
日本たばこ産業(JT、本社・東京)が公表した2014年のデータでは、成人女性の喫煙率は9.8%。10人に1人しかタバコを吸っていない。男性の喫煙率(30.3%)と比べても3分の1で、「喫煙女子」は少数派だ。タバコを吸う女性は、職場で「目立つ存在」といえるだろう。
そんな喫煙女子たちへの印象について、マイナビニュースが、男性に尋ねたところ、「非常に印象が悪い(50.3%)」、「少し印象が悪い(30.0%)」を合わせて、8割以上が、タバコを吸う女性に対して、悪いイメージを抱いていた(2014年4月30日発表)。やはり、「喫煙女子」の肩身は狭そうだ。もっとも、同調査では、女性に対しても「タバコを吸う男性のイメージ」を尋ねており、「非常に印象が悪い(39.3%)」「少し印象が悪い(40%)」と、こちらも8割近くが悪い印象を抱いている。
それでも「風当たり」は男女で異なるのか、オフィスで「いかに喫煙者であることを隠すか」悩む女性もいる。
「隠しているつもりでも、絶対バレてますよ」
女性向け掲示板「ガールズちゃんねる」では、「喫煙者である事を隠している人」と題した投稿があった。投稿女性は、「タバコを吸い始めてかれこれ20年以上」だが、転職してからは「ひた隠しにしている」そうだ。ガムや口臭グッズを使っているのか、「タバコ臭くない自信もあるし、キャラ的にも全く吸うタイプではないので、バレていないと思います」といいつつ、「会社でタバコの話題が出ると、密かにドキドキ」してしまうという(2014年4月28日)。
投稿には、110件以上のコメントが寄せられた。多くは、「自分では隠せているつもりでも、絶対にバレているはず」という厳しい意見だ。
「髪の長い人はニオイが髪につくので、バレやすいですよ」と、女性ならではの「バレポイント」を指摘する人もいれば、「香水でタバコの匂いを消してる人いるけど、バレバレ。香水臭い人は、タバコ吸ってるね」と、断じる嫌煙家もいる。
一方、喫煙者であることを「ひた隠し」せざるを得ない女性に、共感を示す声もあった。「職場ではやっぱり、『女なのに~』みたいな感じで思われてるようで、いつまでたっても肩身の狭い状況ですね」と嘆く人もいる。
ストレスでタバコが手放せない女性からすれば、喫煙の事実を隠すことで、またひとつ「ストレス」が増えてしまうわけだ。
「絶対にバレている」という書き込みがあまりに多かったため、「あー私もバレてるのかなぁ・・・憂鬱になってきた・・・」と、落ち込んでしまう人も。
一方、「たまに吸う」という女性からは、「周りにバレていても迷惑かけてなければいい。別に言いたくないなら言わなければいいし」との声もあった。「タバコだって酒だって嗜好品じゃん。酒好きの人は、すぐやめられるの?マナー守って楽しんでる人もいるんだから、いいじゃん」と、嗜好品なのだから、迷惑さえかけなければOK、という意見も目立った。(KH)