転職で「石の上にも3年」なんて、気にする必要なし

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「この仕事ずっとやっていて大丈夫なのか?」

   やりたい仕事が見つかったのであれば、多少条件が悪かろうとも石にかじりついてでも離れない、という感じでそこで踏ん張って仕事していくと良いですね。

   目標がしっかりと決まっているのであれば、若いうちは仕事がきつかろうが給料が少し安かろうが、それほど気にならないものです。

   技術やキャリアが身についていれば、あとで取り戻すこともできると思います。

   年齢も若く、独身であれば多少失敗したとしてもリカバーできますが、時間が経つにつれて思い切った行動はできなくなってくるのです。

   特に男性で結婚して家庭を持ち、30代半ば以降になると現実的には家族を食わせていかなければならないのですから、思い切ったことはできなくなってきます。

   そうなるとあとで「本当はあれをやりたかったのに・・・」と、あきらめなくてはならないことも出てくると思います。

   私は独立するまでに4社経験していますが、そのうちの3社はそれぞれ1年以内に辞めています。前向きな転職ではなく、仕事が嫌だから辞め続けていました。

   仕事が嫌で辞めたのですが、一応キャリアのことは考えていました。独立することが前提だったので、「この仕事ずっとやっていて大丈夫なのか?俺がやりたいことは違うんだけど」と思っての転職でした。

   6か月で辞めたり、3か月で辞めたりと今思えば浅はかな考えでしたが、当時はそれがベストの選択だったのです。

   でも、そのおかげで自分に足りないものも見えてきて、

俺はこのままじゃダメだな

と思うようになり、最後の会社では3年3か月でしたが良い経験を積むことができました。

   社会人になってから独立するまで、まともに働いたのはこの3年3か月しかありませんでしたが、この期間が今の私の基礎となっています。

   私のような転職はあまりお薦めはしませんが、世の中の常識にとらわれずに自分のキャリアを身につけるため、たくましくサバイバルしていって欲しいと思います。(野崎大輔)

野崎大輔(のざき・だいすけ)

大学卒業後に無職、離職を繰り返し社労士として独立し、企業の労使トラブルの解決に奔走する。2013 年7 月に自律型人材育成専門コンサルティングを行うデストロイ・ジャパン株式会社の創業メンバーに加わり、専務取締役に就任。社員が自発的に行動する組織作りに注力している。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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