時間に追われるビジネスパーソンが多い現代、移動中や通勤の時間も仕事にあてているという人も少なくない。
電車の中でスマートフォンやノートパソコンで仕事している人をよく見かけるが、気を付けてほしい。「情報漏えい」のリスクが潜んでいる可能性があるのだ。
日本の「電車の中」は危ない?
レンタルオフィスやバーチャルオフィスなどを展開する「リージャス」(本社:ルクセンブルク)は、世界100か国、2万2000人以上の経営者や経営幹部を対象に「情報漏えい」に関する調査を実施し、結果を2014年12月1日に発表した。
「ビジネス文書やビジネスの会話が近くにいるひと(隣席や後部座席など)に漏れてしまう場所はどこだと思いますか?」という質問に対し、「電車の中」という回答は、グローバル平均で42%に対し、日本では80%と、約2倍という高い割合になっている。
「ヘタすれば内部情報漏洩に」
調査は「どこだと思うか」という質問だったので、「実際に情報を見られていることなんてないだろう」とたかをくくる人もいるかもしれないが、その考えは危険そうだ。
ネット上には、
「おい、おっさん、『情報漏洩対策について(社外秘)』と書かれた書類を電車の中で読んでるんじゃねぇよwww」
「電車の中でノーパソ開いてキーボードを叩いているサラリーマン。子供の頃は、仕事を頑張ってるすごい人だと思っていたけど、今では、会社の情報漏洩の危険性を理解できないダメな人だとしか思えなくなってしまった」
「ときどき電車とかで『俺こんなすきま時間も仕事に有効活用するんだぜ』みたいなデキルっぷりをアピールするかのごとく仕事に励む人がいるけど、電車に仕事持ちこんでる時点で要領悪いし、ヘタすれば内部情報漏洩にもつながりかねませんからね」
など、情報を盗もうとしているわけではないが、少なくとも「電車内で仕事なんて危険だなぁ」と考えている人はかなり多いことがわかる。
「そんなこと言われても忙しいんだよ!」という声も聞こえてきそうだが、外部漏えいすると問題になる情報を扱うような仕事は、出先ではやらないようにしたいところだ。(MM)