「早起きしているのは、働く母親だけじゃない」
当たり前ですが、「早起き両立ライフ」は、合う人と合わない人がいるのですね。「自分では毎日精一杯なんだけど、これでいいのかまだまだなのか、全くわかんない状態......」と、悩む人もいました。自分に合う「両立ライフ」を、見つけるまでが、大変なのかもしれません。
また、働く母親以外の人からは、「ワーキングマザーじゃないけど5時台には起きてるよ」とか、「男女問わず5時起きなんて、いくらでもあるだろ」「ワタクシも5時起きで、食事の支度をして弁当を詰めて、自分の勉強してますけど表彰されまへんのかいな?」との声が寄せられました。
確かに、子供がいなくても「5時起き」の人は、世の中に沢山います。が、私が問題に思うのは、働く母親の早起きが、推奨される『理由』です。ワーキングマザーの早起きが推奨されるポイントは、「家族のため」「自分のスキルアップのため」「ハッピー両立ライフのため」と、どんどん抽象的になっていっているのです。
こうした考え方は、母親たちに、「自分のためのみならず、家族のためにも尽くし、ひたすら頑張ることがハッピー!」という、ちょっと息苦しい価値観を押し付けているのではないでしょうか。「家族に尽くしてこそ、仕事も頑張ってこそ、幸せなワーキングマザー」という価値観は、両立ライフのハードルを上げ、働く母親たちの「幸福度」を、かえって下げてしまうように思います。皆さんは、どうお考えでしょうか。(北条かや)