退職理由の「本音」は「待遇面」が4割
多くの人は、退職の際、給与など「待遇面」に不満をもっている。が、それを表に出すケースは少ない。人材総合サービスのエン・ジャパン(本社・東京)が、サイトユーザー5000人を対象に「退職理由」を尋ねたところ、会社(人事)に伝えた退職理由が「ホンネとは異なる」人は45%と、半数近くに上った(2013年8月7日公表)。
会社に伝えた理由(単一回答)で最も多かったのは「家庭の事情」(32%)だったのに対し、本当の退職理由で「家庭の事情」をあげた人は、3%にすぎない。ホンネでは、「人間関係」(26%)、次いで「社風や風土」(18%)、「仕事内容」(16%)、「給与」(12%)、「待遇」(10%)など、4割以上が仕事内容や給与などで占められている。
待遇が気に入らずに辞めた人は、新たな会社で、ごく自然に「より良い待遇」を求めるだろう。が、それを言っては面接官に嫌われる・・・と、遠慮する人も多いようだ。
ツイッターでは、「企業の側から、積極的にお金の話をすべき」との意見も目立つ。「なぜ企業側は、金の話をしてくれないのでしょう。役職手当、みなし残業代、ボーナスの有無・・・」
一方、少数派だが、「今の会社入ったときは、『とにかく金くれ』しか言ってないし、それが普通だと思ってた」という猛者(?)もいる。さらに、「前職で面接をこなしていた」という人からは、「志望動機に、勤務条件を挙げる人には嘘がない」とのつぶやきもあった。(KH)