教員、保育士...資格系学部出身者は一般企業に就職できない?

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教員免許持ち学生をプラスに見る理由

   採用担当者は、内定辞退の経験がある方を含め、なぜ、教員免許を持つ学生をプラスに見るのでしょうか?

   多くの採用担当者は、勉強熱心さをその理由に挙げます。

「教員養成系学部の学生はコツコツ勉強する真面目なタイプが多い。地味な仕事でも頑張ってくれそう」
「教職課程だと、通常の勉強に加えてわざわざ教員免許取得のために勉強するわけで、その努力は買える」
「何の勉強もしていない学生よりは、はるかにマシ」

   教員免許は取っておきたい、という学生の心情も理解されている模様。

「教職課程を取ったから、教員免許は取っておきたい?最後までやり遂げたい、ということだろうし、それはそれで理解できる」

   2016卒採用の場合、教育実習の時期(大体、6月ごろが多いです)が企業・業界によっては選考時期と重なります。教育実習を受け入れる学校側も、実習中の欠席は認めがたく、教育実習中に就活を両立することはほぼ不可能。このスケジュール管理をどうするかが大変ですが、それさえどうにかできれば問題なさそうです。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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