観光地もキャリアも「合わせて一本!」をめざせ

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「一緒になっている」ことの意味

ベトナム中部のリゾートホテル。プールから海を眺めながら・・・
ベトナム中部のリゾートホテル。プールから海を眺めながら・・・

   京都の場合、単体でやっていける可能性もあるが、合わせ技もあるといいのではと思う。そうなると、大阪界隈の都市のエネルギーとの対比がおもしろいだろう。カジノがあれば尚良い。現代のエネルギッシュ大都市と、歴史ある古都、これにうまい食べ物がついて、1時間程度の移動範囲の中にあれば、極めて魅力的だ。そういう総合的な打ち出し方が、大事だと思う。

   最近、カジノの解禁で話題になっている統合リゾートだが、あれも、ホテルとカンファレンスとカジノが一緒になっているから意味がある。カジノは不健全だから、じゃあカジノ無しでやろうといって、それで成り立つかというとそうではない。

   最後は強引にキャリアの話になるが、合わせて一本については、キャリアについても言える。

   たとえば、日本語だけ話せて京都に詳しいガイドはいくらでもいるだろう。また大阪の裏側に詳しいガイドもいるだろう。しかし、その両方を十分なレベルで出来て、さらに英語と中国語が出来るガイドがいたら、客は、めちゃくちゃ楽しんで帰れるはずだ。たぶん口コミの指名だけで、仕事が絶えないはずだし、チップも弾むだろう。

   そして、今後、国内のキャリアで生き残っていくには、そういうポジショニングが一番大事だと思う。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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