アプリ「WhatsApp」が有料の理由とは

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「あなたの個人データは視野に入っていません」

   アプリの多くが広告収入で運営している中、WhatsAppはそうしない。その理由について、CEOのJan Koum氏が公式のブログで語った内容(2012年6月18日)は、一見の価値ありだ。日本語版の一部を抜粋する。

「昨日見た広告を思い出したり、『明日はどんな広告を見るだろう』と広告を楽しみにする人など誰一人いない。しかし、友達とチャットできたことを喜んだり、チャットできなくてがっかりしたことは誰だってある。(中略)
 広告を載せている企業では多くの開発チームがデータマイニングに時間を費やし、より多くの個人情報を収集できるようソフトウェアを改良し、(中略)結果、あなたのブラウザーやモバイル画面に表示されるバナー広告が若干調整されるだけだ。(中略)あなたの個人データは視野に入っていません。単に興味がないのです」

   こうした姿勢に安心感を持つユーザーも少なくなさそうだ。広告に頼らない有料モデルが「世界」を制するのか。ロイター報道によると、買収を完了した、ザッカーバーグFB・CEOは2014年10月9日、WhatsAppについて「近く利益を生む見込みはないとの見解を示した」そうだ。その将来性に注目していきたい。(岡徳之)

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