嫌な仕事から逃げると、逆に仕事に追われ続ける

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辞めるのは簡単ですが、その前に少し頑張ってみませんか?

   そしてやっと入れてもらった会社の人事に配属されましたが、仕事がつまらなくて1年で辞めてしまいました。その後も社労士事務所や会計事務所に入りましたが、長続きせず6か月、3か月で辞めてしまいました。この時の私は28歳で、

「社労士の仕事ってつまらないな」

と思っていました。

   でも「せっかくあんなに苦労して取ったんだから、もったいない」と思い、最後の転職を考え企業の人事部に勤務ました。

   そこで3年3か月働かせてもらいましたが、がむしゃらに仕事をしていくうちに、仕事にやりがいを見出し、自分の専門分野もできてきました。

   この時に初めて「社会保険労務士を取って良かったな」と感じたものです。

   24歳で資格を取ってからそう思えるまでに5年かかりました。

   自分のやりたい仕事に就くまでには、乗り越えなければならない壁が出てきます。

   私は、どこに行ってもやらされる社会保険の手続き業務が嫌で仕方ありませんでした。

   それが嫌で会社を辞めてきたのです。

   最後の会社でも、当然やることになりました。

   しかも、今までと比べ物にならないほどのボリュームでした。

   社員数800人の手続き関係を1人でやらなければならなかったのです。

   入社してすぐに嫌になり、辞めようかと思いましたが、それでは今までと変わらないと思い、「とにかくやってみよう」と前向きに取り組んでいくと、だんだんできるようになってきて面白くなってきました。社内で一番詳しくなったと思います。

   今までやりたくなかった仕事に真面目に取り組んだら、その仕事がきっかけで次のステージがやってきて、新たな仕事にチャレンジすることができました。

   こうして仕事のやりがい、面白さが分かってきたのです。

   ここで思ったのは、

「仕事から逃げると、ずっとその仕事に追われるんだな。嫌な仕事でも真面目に取り組むと仕事の面白さが分かってくるんだな」

ということです。

   目の前の仕事から逃げたい、仕事がつまらないという人はいると思います。

   それは仕方がないことです。辞めるのは簡単ですが、その前に少し頑張ってみませんか?

   ひょっとしたら新しい発見があるかもしれません。(野崎大輔)

野崎大輔(のざき・だいすけ)

大学卒業後に無職、離職を繰り返し社労士として独立し、企業の労使トラブルの解決に奔走する。2013 年7 月に自律型人材育成専門コンサルティングを行うデストロイ・ジャパン株式会社の創業メンバーに加わり、専務取締役に就任。社員が自発的に行動する組織作りに注力している。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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