「従順」さの試金石?
いくつかの就職コンサルタントの意見をググってみたところ
「臨機応変にユーモアを交えて回答できるか、といった柔軟性をみている」
とのことだ。
一瞬なるほどと納得しかけてしまうが、よく考えてみれば、これは要するに、
臨機応変な柔軟性=「適当にその場を誤魔化すスキル」
の有無を見ているということか。
そんなスキルに長けた学生がほしいのだろうか。
こういう質問をしてくる企業は、まともな人は避けた方がいい。つまり学生側からみたリトマス試験紙になる。
しかしもう一段深読みすると、企業は、このような質問に従順に答える学生を探しているとも読める。疑問を抱かず、理不尽なことでも、質問の前提などを疑わずに、あくまで従順だ。もっとも、そういう人材が欲しい企業も、世の中には存在するのは確かだ。その手の企業が意図的にそれをやっているとすれば、採用のプロなのかもしれない。(大石哲之)