「就活での珍質問」へのベストな回答は?

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「従順」さの試金石?

   いくつかの就職コンサルタントの意見をググってみたところ

「臨機応変にユーモアを交えて回答できるか、といった柔軟性をみている」

とのことだ。

   一瞬なるほどと納得しかけてしまうが、よく考えてみれば、これは要するに、

臨機応変な柔軟性=「適当にその場を誤魔化すスキル」

の有無を見ているということか。

   そんなスキルに長けた学生がほしいのだろうか。

   こういう質問をしてくる企業は、まともな人は避けた方がいい。つまり学生側からみたリトマス試験紙になる。

   しかしもう一段深読みすると、企業は、このような質問に従順に答える学生を探しているとも読める。疑問を抱かず、理不尽なことでも、質問の前提などを疑わずに、あくまで従順だ。もっとも、そういう人材が欲しい企業も、世の中には存在するのは確かだ。その手の企業が意図的にそれをやっているとすれば、採用のプロなのかもしれない。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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