「エアライン就活」準備のお値段 「40万円」は高いか、安いか

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高いところは40万円以上!

   では、航空会社子会社以外のエアラインスクールはいかがでしょうか。

   色々調べてみましたが、4か月ないし半年間で10万円前後が安いところ。平均的には20~30万円。高いところだと40万円ないしそれ以上。

   内容は、航空会社関連のものとそれほど大差はありません。多くは航空会社フライトアテンダント出身の講師が教えます。

   このフライトアテンダント出身の講師が正規雇用でなく、非正規雇用であるのはまだ許せるとしても、中には古い話が中心、というスクールも多いようです。

   フライトアテンダントは40年以上前、あるいは20年くらい前でも、まだ英語力よりは容姿端麗であればなりやすかった面がありました。

   しかし、現代では、容姿端麗だけでなく、外国人観光客に対応するための英語力や英語以外の語学、ホスピタリティ、あるいは保安要員としての体力なども求められます。

   特に英語は国内大手だとTOEIC600点、外資系のうちのアジア系だと700点(550点くらいで入れるところもあり)、欧米系だと800点はないと内定が難しいと言われています。

   しかし、少なくないエアラインスクールがこの現実を無視しています。もし、語学力がない学生が来ても英語の補習講義などを勧め(もちろん有料)、落ちたら落ちたで「就職浪人すれば夢が近づく」などと諭して、さらにもう1年の受講を勧めます。昔、某予備校の「親身の指導」をもじって「親身の集金」と言われていましたが、それを連想してしまいます。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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