これってウチの妻は自堕落ですか? 家事をめぐる「すれ違い」

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   「配偶者控除」の見直しが議論されている中、103万円以内に抑えていた妻の所得を増やす準備をしている共働き家庭もあるのではないだろうか。

   夫婦共に忙しくなれば生じるのが「家事の分担問題」だ。互いにできる時に協力し合うというのが理想だが、そう簡単に上手くいくものでもない。ネット上には、男女共にお悩みの声があふれている。

働く女性「家事できていない」が4割

   フィールドマーケティング支援サービスを提供するソフトブレーン・フィールド(東京・港区)は2014年11月7日、30~40代の既婚女性1038人を対象とした家事についてのアンケート調査結果を発表した。

   「今の家事は十分にできていますか」という質問に対し、「十分にできている」と回答した人は6.4%、「だいたいできている」が54.7%、「あまりできていない」が34.7%、「全然できていない」が4.2%だった。

   仕事をしている女性としていない女性に分けると、していない女性では「あまりできていない」と「全然できていない」が計27.9%だったのに対し、している女性は計42.1%と、働く既婚女性の方が自分の思うように家事ができていないという現状が改めて浮き彫りになった。

2人とも忙しければ「外注」もアリ?

   一方で男性側からはちょっとワガママな意見も聞こえてくる。

   「発言小町」に08年11月、「仕事バリバリ、家事は自堕落な妻」というトピックが立てられた。

   相談者は45歳のサラリーマンで、同じ会社で働いている10歳下の妻は、入社したての頃から営業成績は常にトップという「スーパーウーマン」だそうだ。

   妻の勤務時間は7時半から19時半頃までで、管理職の相談者は22時頃に帰っているそうだが、仕事で手抜きできない妻は「家事は手抜き」といい、「子供を迎えに行く」「ご飯を作ること、洗濯機を回すこと」しかしない。それ以外の家事と、休日の家事全てが自分の負担になっている、と愚痴っている。

   回答欄には妻をフォローする意見が多く、「ちゃんとお子さんのお迎えと食事、洗濯をされてるんですよね?立派だと思いますよ」「『これ以上、奥様に家事を求めるの?』という驚きが、このトピを読んだ正直な感想です」「自堕落は言い過ぎでしょうね」などと書き込まれてしまっている。解決策としては、そんなに互いに忙しいのであれば家事を外注するべき、という意見が多い。

   ただ、日本では「お手伝いさん」を雇う文化が根付いていないことや、金銭面の問題もあり、外注にまでは踏み切れないと思う人も多いだろう。

   11年9月には、「来月結婚予定」という女性が、発言小町に「共働き 週一家事のコツ・手順」というトピックを立てた。共働きになるが2人とも家事に不慣れということで、仕事と家事を両立している夫婦からの意見を求めている。

   回答欄には、

「食事・・・きんぴら・ひじき・切干大根など日持ちする常備菜の作り置き。メインは朝のうちに下ごしらえ。買い物は、月~金のメインディッシュの献立を立てて、まとめ買い」
「お洗濯は毎日がお勧めです。洗濯って、結構干すのとたたんでしまうのに時間がかかるので、量が少ないほうがすぐ干せてしまえて楽です。私が朝起きてすぐまわす(私のほうが出勤準備に時間がかかるので)夫が浴室に干す係でした」
「普段使う部屋、使わない部屋を分けておくと、掃除の範囲が狭くて便利」

といったアドバイスが、男女共に寄せられている。

   フルタイムで仕事をしていれば、毎日はできない家事が出てくるのも当然のことだ。「自分はできていない」と考えてしまう女性は夫に頼るように、「家事がたまっているなあ」と感じた男性は自分でもこなすように心がける。どうしても2人とも忙しければ外に救いを求めてみる、などと考えれば、より円満な夫婦生活を送ることができそうだ。(MM)

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