「不人気」研修室の実態
学生の頃、私は学科で最も人気のない研究室に配属された。ついた先生は、朝、顔を合わせると「奥さんと喧嘩してきた」事が一目瞭然でわかるような方であった。そんな日は、研究以前に如何に怒られずに1日を過ごせるかを考えないといけない。機嫌がいい時と悪い時では、言ってる事もやる事も全く違う、それもかなり理不尽。人気が無いのもうなずけるでしょ。
おかげで渡世術についても大いに勉強になった。一応、恩師の名誉のために言っておくが、この先生、実験技術は素晴らしいものがあった。現在、曲がりなりにも私が研究者の末席に留まっていられるのは、この先生の教育(研究面ね)のおかげである。
ちなみにこの研究室には「自ら希望」して配属になったが、研究内容で選んだのである。けっして、最初から渡世術について学ぼうと思っていたわけではない。(プロフェッサーXYZ)